はじめに:派遣保育士という働き方、気になっていませんか?
「子育てと両立しながら、もっと自分に合った働き方はないかな…」
「パートよりもっと専門性を活かしたいけど、正社員の保育士はハードルが高い…」
こんにちは!元保育士のこみです。
かつての私も、あなたと同じように働き方について悩んでいました。
この記事では、子育て中に無資格で保育園パートとして働き始め、その後保育士資格を取得し、派遣保育士として4つの園を経験した私が、実体験をもとに派遣保育士のリアルなメリット・デメリット、そして「自分らしい働き方」を見つけるためのヒントをお伝えします。
「派遣保育士って実際どうなの?」「どんな人が向いているの?」
そんな疑問を抱えているあなたの、新しい一歩を踏み出すお手伝いができれば嬉しいです。
この記事を読めば、派遣保育士という働き方が自分に合っているのか、そしてその経験が次にどう繋がるのかが見えてくるはずです。
【実体験】無資格パートから派遣へ!私が派遣保育士を選んだ理由ときっかけ

まさか私が保育の仕事をするなんて、その時までは想像もしていませんでした。
- 予期せぬ転機と「保育」との出会い・私はもともと、長年コールセンターで働いていました。でも、自分自身の子育て真っ只中に、その職場が突然なくなってしまったんです。本当に「これからどうしよう…」と途方に暮れました。そんな時、ふと目に留まったのが近所の保育園のパート募集。「保育士資格なしでもOK」という文字に、「これなら私にもできるかも?」と、ほんの少しの期待と大きな不安を抱えながら、保育の世界に足を踏み入れました。それが、私の「保育士」への道の始まりでした。
- 保育の魅力と「もっと深く関わりたい」という想い、そして資格取得へ・実際に保育の現場に入ってみると、子どもたちのキラキラした笑顔や、日々成長していく姿を間近で見られる毎日は、想像以上にやりがいのあるものでした。無資格のパートという立場でも、子どもたちと関わる時間は本当に楽しくて。でも、働くうちに「もっと専門的な知識を身につけて、子どもたちの成長をより深くサポートしたい!」「保育士として、もっと自信を持って子どもたちと向き合いたい!」という気持ちがどんどん強くなっていったんです。そして、一念発起して保育士資格の取得を目指すことに。子育てもパートもある中での勉強は正直大変でしたが、「保育士になる!」という明確な目標があったからこそ、なんとか頑張り抜くことができました。
- 資格取得後、なぜ「派遣」という働き方を選んだのか?・晴れて保育士資格を取得!「さあ、これからどう働こうか?」と考えた時、いくつかの選択肢がありました。でも、当時の私にとって、すぐに正社員としてフルタイムで働くには、いくつかのハードルがあったんです。
- 理由①:土地勘のない場所での再スタート
実は、資格を取った頃に引っ越しをしたばかりで、新しい土地にはどんな保育園があるのか、地域の保育事情も全く分かりませんでした。「いきなり一つの園に就職して大丈夫かな…」という不安があったので、まずは色々な園を見てみたいという気持ちがありました。 - 理由②:保育士としての実務経験への不安
資格は取ったものの、保育士としての本格的な実務経験はまだ浅い状態でした。いきなり大きな責任を負うことへの不安もあり、「まずはサポート的な立場から経験を積んでいきたいな」と考えました。 - 理由③:譲れない「勤務時間」の希望
子育てもまだ続いていたので、勤務時間や曜日はある程度柔軟に選びたいという希望がありました。派遣保育士なら、自分のライフスタイルに合わせた働き方がしやすいのでは、と期待したんです。これはパート勤務を経験していたからこその視点かもしれません。 - 理由④:パートよりも良い条件で働きたい
無資格パートの経験から、資格を持つことでより良い時給や待遇で働ける可能性があることも知っていました。派遣保育士なら、そうした条件面もパートより有利になるケースが多いという情報も得ていました。
- 理由①:土地勘のない場所での再スタート
- 期待と少しの不安を胸に、派遣保育士としての第一歩・これらの理由から、私は複数の派遣会社に登録し、派遣保育士として新しいキャリアをスタートさせることを決意しました。「自分に合う園は見つかるだろうか」「新しい環境でうまくやっていけるだろうか」という不安ももちろんありました。でもそれ以上に、「保育士として新しい一歩を踏み出せる!」というワクワク感の方が大きかったのを、今でもはっきりと覚えています。
派遣保育士のリアル:経験して分かった「メリット」

実際に派遣保育士として働いてみて感じたメリットは、想像以上にたくさんありました。特に私が感じたのは以下の4つです。
- ① 働く時間や場所を選びやすい柔軟性
これは派遣ならではの大きなメリットですね。「週3日だけ」「午前中だけがいい」など、自分のライフスタイルに合わせて勤務条件を選びやすいです。実際、私は子どもの行事などを考慮しながら、勤務日数や時間を調整してもらえた経験があります。ある派遣会社では難しいと言われた条件でも、別の派遣会社では希望に合う案件が見つかったこともありました。 - ② 人間関係をリセットしやすい
保育園も、やはり人間関係が大切な職場。でも、時には「ちょっと合わないな…」と感じることもありますよね。派遣の場合、多くは期間限定の契約なので、もし合わない環境だったとしても「次の契約まで」と割り切りやすいのは精神的に楽でした。私自身、以前の職場で人間関係に少し悩んだ経験があったので、この点は大きなメリットだと感じました。 - ③ 様々な園の保育を経験できる
これは、スキルアップを目指す保育士にとって、とても貴重なメリットです!私は4つの異なる保育園で働きましたが、本当に園によって保育方針や雰囲気が全く違いました。ある園ではモンテッソーリ教育を取り入れていたり、別の園では自然とのふれあいを重視していたり。それぞれの園の「良いところ」や「ここはもっとこうしたら…」という点が見えてきて、自分の保育観を深めることができました。これは、一つの園に長く勤めているだけではなかなか得られない経験だと思います。 - ④ サービス残業や持ち帰り仕事が少ない傾向
「保育士の仕事は持ち帰りが多い…」というイメージがあるかもしれませんが、派遣の場合は契約で業務範囲が比較的明確にされていることが多いです。もちろん園によって差はありますが、私が経験した園では、基本的にサービス残業や持ち帰り仕事はほとんどありませんでした。これは、仕事とプライベートのメリハリをつけたい方にとっては大きなメリットですね。ただし、中には正社員に近い業務量を求められる園もあったので、契約内容はしっかり確認することが大切です。
派遣保育士のリアル:経験して分かった「デメリット」と対処法

もちろん、派遣保育士として働く上で「うーん…」と感じるデメリットもいくつかありました。でも、事前に知っておけば対処できることもあります。
- ① 給与・待遇面での不安
多くの場合、派遣保育士は時給制で、ボーナスや昇給は期待しにくいのが現実です。交通費が出るかどうかも、派遣会社や契約によって異なります。
私の実体験:実は、登録する派遣会社によって、時給が全然違ったんです!A社は担当者さんがすごく親身になってくれるけど時給は少し低め、B社はちょっとドライな感じだけど時給は高め、といった具合でした。
対処法/考え方:- 複数の派遣会社に登録して、条件をしっかり比較する。
- 自分の経験やスキルをアピールして、時給交渉をしてみる。
- 派遣の仕事と並行して、スキルアップのための勉強をする(これが後のキャリアに繋がることも!)。
- ② 雇用の不安定さ
契約期間が決まっているので、「次の仕事、すぐに見つかるかな…」という不安はつきものです。特に、すごく良い雰囲気で「ここで長く働きたいな」と思える園ほど、派遣の募集は一時的で、3ヶ月であっさり契約終了…なんてこともありました。逆に、常に人手不足でピリピリしているような園は、こちらが望めば契約を延長しやすい傾向があったりも…。
対処法/考え方:- 派遣会社の担当者さんと密に連絡を取り、早めに次の仕事探しを始める。
- 一つだけでなく、複数の派遣会社に登録しておくと、仕事が途切れるリスクを減らせます。
- この「不安定さ」を逆手にとって、「いろんな園を経験できるチャンス!」と前向きに捉える。
- ③ 園によって異なる「派遣」へのスタンスと人間関係
これは正直、行ってみないと分からない部分も大きいです。「派遣さんはあくまで補佐だから」と、業務内容がかなり限定的なドライな園もあれば、正社員やパートさんと全く変わらないくらい責任のある仕事を任される園もありました。残念ながら、中には「派遣だから…」と少し見下したような態度を取られると感じる園も…。逆に、園のスタッフの大多数が派遣で、みんなで協力し合って保育をしている、という園もありました。本当に園によってカラーが全く違います。
対処法/考え方:- 契約前に、派遣会社の担当者さんに、園の雰囲気や派遣スタッフへの扱いについて、できるだけ詳しく聞いてみる。(「以前入った派遣さんはどんな感想でしたか?」など)
- 最初の数日は様子を見て、あまりにも働きにくいと感じたら、我慢せずに派遣会社の担当者さんに相談する。
- ④ キャリアアップの難しさ
主任保育士になったり、園の運営に深く関わったりといった、いわゆる「キャリアアップ」は、派遣保育士の立場では難しいことが多いです。もし将来的に役職を目指したいと考えているなら、派遣は少し遠回りになるかもしれません。
対処法/考え方:- 派遣の期間を「様々な保育を学び、自分のスキルを磨く期間」と割り切る。
- 将来的に正社員を目指すのであれば、そのためのステップとして経験を積む。
- 保育士としてのキャリアアップだけでなく、「保育の経験を活かして別の道へ」という視点も持っておくと、選択肢が広がります。(まさに、このブログのテーマですね!)
【重要】後悔しない!派遣保育士として働くための「派遣会社選び」のポイント
派遣保育士として気持ちよく働くためには、パートナーとなる派遣会社選びが本当に重要です!私の経験から、特に大切だと感じたポイントは3つ。
- ① 複数の派遣会社に登録しよう!
これは声を大にして言いたいです!実際、私自身、1社目の派遣会社では「その条件では難しいですね…」と言われた勤務条件が、別の派遣会社では「大丈夫ですよ!いくつかご紹介できます」と言われた経験があります。時給や紹介してもらえる案件の数も、派遣会社によって全然違います。面倒くさがらずに、最低でも2~3社は登録して比較検討することをおすすめします。 - ② 担当者との相性やサポート体制もチェック
派遣会社の担当者さんは、あなたの仕事探しをサポートしてくれる大切なパートナー。「この人になら何でも相談できるな」と思える人かどうかは、結構重要です。親身に話を聞いてくれるか、希望に合わない求人を無理に勧めてこないか、トラブルが起きた時にきちんと対応してくれるかなど、最初の面談などでしっかり見極めましょう。私の経験では、親身だけど時給が低めのA社と、ドライだけど時給が高いB社がありましたが、どちらが良いかは本当に人それぞれ。自分が何を重視するかで選ぶと良いと思います。 - ③ 自分の希望条件を明確に伝え、譲れない点はしっかり交渉
「なんとなく、良いところがあれば…」ではなく、「勤務時間は〇時から〇時まで」「時給は〇〇円以上が希望」「こういう雰囲気の園で働きたい」など、自分の希望条件をできるだけ具体的に伝えましょう。そして、譲れない点については、遠慮せずにきちんと交渉することも大切です。派遣会社の担当者さんも、あなたの希望が明確な方が仕事を紹介しやすいはずです。
派遣経験は「新しい扉」を開くためのステップになる!

派遣保育士として働くことは、決して「腰掛け」や「一時しのぎ」だけではありません。その経験は、あなたの「新しい扉」を開くための、とても貴重なステップになるんです。
- ① 自分にとっての「理想の働き方」を見つめ直すきっかけに
様々な保育園で働くことで、「自分はどんな保育がしたいんだろう?」「どんな環境なら、もっと自分の力を発揮できるんだろう?」と、深く考えるきっかけになります。私は、ピリピリと常に忙しい園も、のんびりとした雰囲気の園も両方経験しました。その結果、「子どもたち一人ひとりとじっくり向き合える、ゆとりのある環境で働きたいな」という自分の本当の想いに気づくことができました。また、園長先生や主任保育士のリーダーシップ一つで、園全体の雰囲気がガラッと変わることも肌で感じ、「人間関係って本当に大切だな」と改めて実感しました。これは、自分らしい働き方を見つける上で大きな発見でした。 - ② 保育スキル以外の「強み」に気づけるチャンス
短期間で新しい環境に適応する力、初めて会う先生たちと協力して仕事を進めるコミュニケーション能力、臨機応変に対応する力…。これらは、派遣保育士として働く中で自然と身についていくスキルです。そして、これらのスキルは、実は保育以外の仕事にも十分に活かせる、あなたの「強み」になる可能性があります。 - ③ 「次の一歩」を考える時間と心の余裕が生まれることも
正社員の保育士として働いていると、日々の業務に追われて、なかなか自分の将来についてじっくり考える時間が持てないこともありますよね。派遣という働き方は、比較的残業が少なく、仕事とプライベートのバランスが取りやすいため、自分のキャリアについて改めて考える時間や心の余裕が生まれやすいかもしれません。
「このままでいいのかな?」「もっと私にできることがあるんじゃないかな?」そんな風に感じた時、派遣保育士として働きながら、新しいスキルを学んだり、副業に挑戦してみたりするのも一つの道です。
まとめ:派遣保育士は「自分らしい働き方」を探すための一つの選択肢
ここまで、私の実体験をもとに派遣保育士のメリット・デメリット、そして働き方のヒントをお伝えしてきました。
派遣保育士という働き方には、確かに良い面もあれば、少し注意が必要な面もあります。でも、それをきちんと理解した上で、「今の自分にはこの働き方が合っているかも」と感じるなら、とても有効な選択肢の一つだと私は思います。
特に、
にとっては、派遣保育士は魅力的な働き方となるでしょう。
大切なのは、派遣という働き方を通して「何を得たいのか」「その経験を次にどう繋げたいのか」を自分の中で明確にしておくこと。
もしあなたが今、保育士としての働き方に悩んでいるなら、派遣保育士という選択肢もぜひ視野に入れてみてください。
そして、もし派遣保育士として働く中で、保育の経験を活かしながら「もっと自分らしい働き方があるかもしれない」「新しいスキルを身につけて可能性を広げたい」という気持ちが芽生えたなら、それも素晴らしい一歩です。このブログ「こみのひらめき工房」では、そんなあなたの「新しい扉」を見つけるためのヒントや、保育士の経験を活かした様々な働き方についても発信しています。
この記事が、あなたが「自分らしい働き方」を見つけ、新しい一歩を踏み出すための小さなきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
このブログが、あなたのキャリアや働き方について考える上で、少しでもお役に立てることを願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
こみ
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