保育士 パート 仕事内容|元保育士が語る、無資格からのキャリアチェンジ体験談

保育(子どもの着替え)とクリエイティブな仕事(鉛筆、ノート、音符) 体験談

「保育士のパートって、実際どんな仕事内容なんだろう?」
「未経験・無資格からでも、保育の仕事に挑戦できるのかな?」
「今の仕事を辞めて、新しいキャリアを築きたいけど、何から始めれば…」

もしあなたが今、こんな疑問や不安を抱えているなら、この記事がお役に立てるかもしれません。

こんにちは!「こみのひらめき工房」を運営している、こみです。
私は現在、保育士の経験を活かし、想いを形にする「お絵かきムービークリエイター」として活動しています。 でも、ここに至るまでには、大きなキャリアチェンジと、いくつかの「挑戦」がありました。

この記事では、私が10年勤めたコールセンターの仕事を離れ、全くの未経験・無資格の状態から保育補助パートとして働き始め、その後保育士資格を取得し、パート保育士として勤務したリアルな体験談をお伝えします。

特に、

  • 保育士のパートの具体的な仕事内容(無資格の場合と有資格の場合の違いも!)
  • 異業種から保育業界へ転職する際のリアルな道のり
  • 働きながら保育士資格を取得するためのヒント
  • 「自分らしい働き方」を見つけるためのキャリアチェンジの考え方

といった点にフォーカスし、私の経験があなたの「新しい一歩」を踏み出すための勇気やヒントになれば嬉しいです。


第一章:予期せぬ転機 – 10年勤めた会社を離れ、未知の世界へ

ドアの向こう青空が見える

10年間勤めていたコールセンター。それが突然の部署移転により、私は会社を離れることになりました。まだ子どもたちが小さかったこともあり、新しい仕事を探すのは簡単ではありませんでした。「お子さんが小さいと、急なお休みも多くなるでしょう?」と、面接で言われたことも一度や二度ではありません。社会から取り残されたような、なんとも言えない焦燥感に駆られました。

そんな中、「時短で働ける仕事」を探すうちに出会ったのが、新設される認可保育園の「保育補助(無資格OK)の募集でした。

実は、次男が通っていた保育園の先生たちがとても楽しそうに働いている姿を見て、漠然と「保育の仕事って素敵だな」という憧れを抱いていたんです。とはいえ、経験も資格もゼロ。「本当に私にできるんだろうか…」という不安もありましたが、「新しいことに挑戦してみたい!」という気持ちが勝り、思い切って応募。幸運にも採用していただき、私の保育業界でのキャリアがスタートしました。


第二章:「保育補助」のリアル – 無資格パートの仕事内容と見えてきたこと

積み木

保育園でのパート勤務初日。期待と不安が入り混じる中、保育補助としての仕事が始まりました。

【無資格パート保育補助の主な仕事内容】

主な役割は、保育士さんのサポートです。具体的には…

  • 園内の環境整備: 掃除、おもちゃの消毒、製作物の準備など、子どもたちが安全で快適に過ごせる環境を整えます。
  • 食事・おやつの補助: 配膳や片付け、子どもたちが楽しく食事ができるようサポートします。
  • 午睡の見守り: 子どもたちが安心して眠れるように、静かに見守ります。
  • 遊びのサポート: 保育士さんの指示のもと、子どもたちと一緒に遊んだり、安全に遊べるように目を配ったりします。

当時、我が子も保育園児だったので、「ママも保育園で働くんだ!」と嬉しそうにしてくれました。「ママの保育園では今日お散歩行ったよ!」など、園での出来事を共有することで、親子の会話も増えたのは思いがけない喜びでした。

ただ、「無資格」であることの制約も日々感じていました。
一番大きな違いは、「常に有資格者の保育士さんがいなければ、子どもたちと関われない」ということ。安全管理上、当然のことなのですが、もっと主体的に関わりたいと思っても、できることには限りがありました。

仕事内容は掃除や雑用なども多く、「私、何をやっているんだろう…」と感じる瞬間がなかったわけではありません。
それでも、子どもたちの屈託のない笑顔や、日々の小さな成長に触れるたび、「この仕事、楽しい!」という気持ちが湧き上がってきました。


第三章:挑戦!「資格がないから」の悔しさをバネに、保育士資格取得へ

資格の文字とペン

保育補助の仕事はとても楽しかったのですが、同時に悔しさも感じるようになりました。

一番の理由は、時給の差。やはり、有資格者と無資格者では、待遇面に明確な違いがありました。そしてもう一つ、ことあるごとに園長先生から言われた言葉。

「あなたは資格がないからね」

園長先生に悪気はなかったと思います。事実を伝えているだけ。でも、その言葉を聞くたびに、どこか「一人前として見られていないのかな」という寂しさと、「もっとできるはずなのに」という悔しさが込み上げてきました。

「よし、保育士資格を取ろう!」

そう決意したのは、そんな日々の小さな悔しさの積み重ねでした。

とはいえ、日中は仕事、帰れば育児と家事。勉強時間を確保するのは至難の業です。私が取り組んだのは、通勤中のバスの中でのコツコツ勉強法。毎日往復のバスの中で、参考書を読んだり、問題を解いたり。子どもたちが寝静まった後に、ほんの少しだけ机に向かうこともありました。

保育士試験は科目数も多く、範囲も広い。正直、何度も心が折れそうになりました。
学科試験は、残念ながら1科目だけが2度の不合格でした。3度目の挑戦で、ようやく全科目合格の通知を受け取った時の喜びは、今でも忘れられません。

続く実技試験(二次試験)は、「音楽表現」と「造形表現(絵画製作)」を選択。幸い、音楽も絵を描くことも得意だったので、こちらは一発で合格することができました!この「好き」や「得意」が、思わぬ形で私を助けてくれたのです。


第四章:保育士としてステップアップ!資格ありパートの仕事内容と働きがい

保育士と子供たちと青空

保育士資格を取得し、私は「資格ありのパート保育士」として、新たな気持ちで保育の仕事に向き合いました。

【資格ありパート保育士の主な仕事内容】

無資格の時と比べ、仕事内容は大きく変わりました。

  • クラス運営のサポート強化: 担任の先生とより密に連携し、保育計画に基づいた活動の準備や実行を主体的にサポート。
  • 保育記録の作成: 子どもたちの発達の様子や日々のエピソードなどを記録する、専門性が求められる業務。
  • 保護者対応: 送り迎えの際の簡単な情報交換など、保護者の方と直接コミュニケーションを取る機会が増加。
  • 行事の企画・運営への参加: アイデアを出し合ったり、準備の中心になったりすることも。

もちろん、環境整備などの業務も引き続き行いますが、「保育士」としての専門知識やスキルを活かせる場面が格段に増え、責任も大きくなりました。

私が「パート」という働き方を選んだのは、やはり仕事と家庭生活のバランスを大切にしたかったからです。限られた時間の中で、保育の仕事に情熱を注ぎ、子どもたちの成長を間近で見守ることができる。そして、「先生!」と子どもたちに呼ばれる喜び。これらが、当時の私にとって大きなやりがいでした。


第五章:保育士経験を力に、さらに新しい扉へ

新しいドア

保育士としての毎日は、多くの学びと感動に満ちていました。子どもたちの純粋な心に触れ、その成長を間近で見守ることができる喜び。保護者の方々と信頼関係を築き、子育ての悩みを共有し合えたこと。これらは、私にとって何物にも代えがたい貴重な経験となりました。

日々、子どもたちと向き合う中で、私は「伝える」ことの奥深さや、「共感」することの大切さを肌で感じていました。そして、子どもたちの豊かな発想力や、絵や物語を通して自分の世界を表現する姿に、私自身も大きな刺激を受けていたのです。

そんな充実した保育士生活を送る中で、ふと、自分の中に眠っていた「好き」や「得意」が、もっと違う形で誰かの役に立てるのではないか、という思いが芽生え始めました。それは、子どもの頃から好きだった「絵を描くこと」や「物語を想像すること」。そして、保育士として培ってきた「相手の気持ちを汲み取り、分かりやすく伝える力」でした。

「もしかしたら、これらの経験やスキルを組み合わせることで、新しい何かができるかもしれない…」

そんな小さなひらめきが、次の扉を開くきっかけとなりました。そして現在は、保育士としての経験で得た視点や共感力を活かしながら、想いやメッセージを手書きのイラストと物語で伝える「お絵かきムービークリエイター」として、新しい一歩を踏み出しています。(私のお絵かきムービーはprofileページから見れるので、よかったらご覧ください。)

もしあなたが今、

  • 「今の仕事に満足していないけど、何ができるかわからない…」
  • 「新しいことに挑戦したいけど、勇気が出ない…」
  • 「自分の経験やスキルを、もっと違う形で活かせないかな…」

そんな風に感じているなら、私の経験から伝えたいことがあります。

「どんな経験も、未来のあなたを作る大切なカケラになる」ということ。
そして、「自分らしい働き方、輝ける場所は、一つとは限らない」ということです。

コールセンターを離れたことが、私を保育の世界へ導いてくれました。そして、保育士としての経験が、今の私を形作り、新しい表現の道へと繋がっています。全ての選択と挑戦が、今の私に繋がっているのです。

大切なのは、その時々の自分の心の声に耳を澄まし、変化を恐れず、「新しい扉」を開く勇気を持つことなのかもしれません。

まとめ

今回は、私が未経験・無資格から保育補助パートとして働き始め、保育士資格を取得し、パート保育士として勤務したリアルな体験談と、それぞれのステージでの具体的な仕事内容についてお伝えしました。

「保育士のパートってどんな仕事?」
「無資格からでも保育士になれるの?」
「キャリアチェンジってどうすればいいんだろう?」

この記事が、そんなあなたの疑問や不安を少しでも解消し、「新しい扉」を開くための一歩を踏み出す勇気に繋がれば、こんなに嬉しいことはありません。

このブログ「こみのひらめき工房」では、これからも「保育士の経験を活かす!新しい扉の開き方」をテーマに、あなたの「私らしい働き方」を見つけるためのヒントや具体的な方法を発信していきます。

もし、「派遣保育士という働き方にも興味がある!」という方は、以前投稿したこちらの記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
派遣保育士って実際どう?【無資格パートから資格取得!元保育士が実体験で語る】メリット・デメリットと「自分らしい働き方」を見つけるヒント


あなたの「新しい扉」が開くことを、心から応援しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

こみ

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